フコイダンと統合医療/ストレス


ストレスはからだに悪い

このことは、誰もが感じていることです。
大きな心配事があれば食欲は落ちますし、元気もなくなって、朝起きるのも嫌になってしまいます。
また、怪我をしたり病気になったりすると、気分も憂鬱になってしまいます。

それでは「何」が、心と身体をこんなに密接に、つないでいるのでしょうか。
そのような疑問を解明したのが、新潟大学の 安保徹教授と、福田稔医師による自律神経免疫理論です。

あいまいな部分が多かった免疫学の分野で、免疫の仕組みや、ストレスが体に及ぼす悪い影響の仕組みを、はじめて理論的に解明した有名な理論で、免疫の説明には、切ってもきれないお話しですので、ごく簡単にご紹介します。

自律神経とは、血管や心臓、胃腸などの内臓の働きを、意識とは無関係に調整している神経で、「交感神経」と「副交感神経」の二つがあって、お互いシーソーのようにバランスをとって働いています。

「交感神経」は、別名「戦うための神経」とよばれ、活動時に優位に働いて、心臓の働きを高め、呼吸を早め、消化管の働きを止めて、活動にふさわしい状態に調節します 


「副交感神経」は、別名「休息のための神経」とよばれ、休息時や、食事をする時に優位に働き、心臓や呼吸を緩やかにして、消化液の分泌を促し、消化管の蠕動運動(食べたものを、肛門方向にむかって押しだす動き)をおこします。 

人間のからだの機能は、この二つの自律神経のバランスによってコントロールされていて、このバランスが崩れた時に病気が発生します。

というのは、この二つの自律神経のバランスが、免疫の中心的な役割を果たす白血球のはたらきに密接に関わっているからです。

白血球の中には、何種類かの免疫細胞(1ページの図をご参考ください)が、含まれていますが、そのうち95%を占めているのが、顆粒球とリンパ球です。そしてその割合は健康な人で、顆粒球が約60%、リンパ球が約35%ですが、病気になると、顆粒球の割合が大きく増えることが分かっています。

福田・安保理論によると、
1 ) 【交感神経】が緊張して 顆粒球増加
2 ) 【副交感神経】が緊張して リンパ球増加
という、自律神経と白血球の関係が明らかになっていて、主に、過度のストレスなどで【交感神経】が緊張すると、これに連動して顆粒球が増加します。

顆粒球自体は、身体に入ってきた有害な異物を食べてくれる細胞ですから、それ自体が悪者だという訳ではありません。ただ、顆粒球は増えすぎると、かえって体に害を及ぼすようになります。
役割を終えた顆粒球は血液に乗って粘膜へたどり着き、最後には、活性酸素をまき散らし、周囲の粘膜組織を破壊するからです。

そのために、【交感神経】の緊張が続き、顆粒球が増えすぎると、活性酸素も過剰に産生されて、組織は広範囲に破壊されて、その結果、粘膜に炎症がおこります。
ストレスが胃潰瘍を発症させる仕組みが、まさにこれです。
そして、活性酸素は正常な遺伝子を傷つけて、ガン化させてしまうことも知られています。
また、【交感神経】の緊張は血管を収縮させて、血流障害も引き起こします。
血流障害を起こすと細胞に必要な酸素や栄養素は届かず、老廃物など不要なものを流し去ることが出来なくなってしまいます。

このように、【交感神経】の過度の緊張は、病気を引き起こす環境を作り出してしまいます。

反対に【副交感神経】が過剰に優位になりすぎると、今度はアレルギー反応を起こすようになります。
つまり、アレルギー体質になってしまうのです。
健康で過ごすためには、交感神経と副交感神経のバランスを良くして、きれいなリズムを保つことが大切です。

自律神経のバランスと 免疫環境

交感神経優位の時 <−−−− 自律神経 −−−−> 副交感神経優位の時
多 <−−−− 活性酸素 −−−−> 少
悪 <−−−− 血流 −−−−> 良
少 35% <−−−− リンパ球 −−−−> 41% 多
多 60% <−−−− 顆粒球 −−−−> 54% 少
病気 <−−−− 正常 −−−−> 病気


がんに対する免疫力をつかさどるのは、リンパ球の活性度ですから、リンパ球の活性度を上げるためには、ストレスをできるだけ取り除いて【交感神経】の緊張を抑え、【副交感神経】を優位にする生活を心がけることが大切です。

【副交感神経】は、別名「休息のための神経」です。
休息時や睡眠時、食事をする時に優位にはたらくので、生活のリズムを整えて、質の高い休息、質の高い睡眠をとることは、がんに対する免疫力を上げるために、とても大切なことです。

また、絶望ではなく、大きな希望を持つことだけで、免疫力は大きく改善します。
逆に、悲嘆に暮れ、強いストレスを抱えこんだ状態では、どんなに素晴らしい治療法に出会い、たとえそれを実践したとしても、効果をもたらしてはくれません。

やはり、病気を治す上で精神に関して大切なのは、病気を怖がらず、「必ず治る」 という信念を持ちつづけることなのです。



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