フコイダンと統合医療/抗がん剤治療



抗がん剤治療

抗がん剤治療も、現在たいへんひろく行われている治療法の一つで、細胞の分裂や再生といった 「代謝」 を阻害する薬剤のことをいいます。 細胞には欠くことのできない 「代謝」 を阻害するわけですから、言いかえれば 「毒をもって毒を制す」 といった治療法です。
それもそのはず、世界初の抗がん剤は、まさに 「毒ガス」 から生まれたものです。
第二次世界大戦時、イペリットという毒ガスを積んだ船が沈没し、乗組員が毒ガスの影響で、白血球減少  という重い障害に見舞われるという事件が起こりました。 この事件に着目した研究者により、毒ガスのナイトロ ジェンマスタードを使い、ホジキン病や 悪性リンパ腫の治療を開始したのが、抗がん剤のルーツなのです。

とはいえ、がんの種類によっては抗がん剤が良く効くものもあります。 例えば、悪性リンパ腫や 白血病などはその一例で、はっきりと治癒の見通しがあるのなら、意味のある治療法といえるでしょう。

逆に、治癒への見通しもなしに 抗がん剤を使うことは、命をかけたガマン比べにしかなりません。 それは、抗がん剤治療には常に、副作用がつきまとうからです。
多くの方が 「抗がん剤 = 副作用」 というイメージを持っている通り、抗がん剤が患者さんの体に大きな 負担を与えていることは明らかです。 そもそも抗がん剤は、がん細胞だけを 悪いものとして攻撃しているのではなく、新陳代謝という生体の自然な活動すべてを抑え込んで、その結果、がん細胞の活動を抑え込んでいるにすぎません。 抗がん剤治療を受けると、正常細胞も必ずダメージを受け、その結果 髪の毛が抜け落ちたり、嘔吐をくりかえしたり、また、白血球の減少という、つよい免疫抑制状態におちいります。




抗がん剤の副作用

残念なことに、このような副作用により 亡くなる方もいます。
ガンが原因ではなく、抗がん剤が直接の原因で亡くなってしまうのです。

抗がん剤 「イレッサ」 の、副作用死問題が起こったのは記憶に新しいところです。 「がんだけを標的にして働き、致命的な副作用が少ない」 という画期的な抗がん剤として、2002年7月に承認された 「イレッサ」 が、その副作用により、わずか半年の間に173名もの死者をだしてしまった問題です。
今日までの統計では、イレッサによる副作用死の確率は、1%〜2%弱 となっています。 ということは、仮に100人の方にイレッサを投与したとすると、そのうち最低1人、それか2人が、がんのせいではなく、イレッサの副作用によって亡くなってしまうという確率です。 しかし、ここで注意しなければいけないのは、「イレッサだけ が特別、副作用死の確立が高い抗がん剤ではない」 ということです。 どんな抗がん剤にも一般的に、少なくみても、2%程度 の副作用死がつきまとうのです。

また、おなじ抗がん剤を、おなじ種類の、おなじステージのがん患者さんに使ったとしても、効き方は人に  よってまったく異なります。 劇的に効果が現れる方もいれば、まったく効かない人もいます。 がんの大きさが 半分以下になれば、その抗がん剤が 「効いた」 いうことになりますが、その確率 (奏効率といいます) は、 高いものでも、30%程度です。

患者さんが運良く、抗がん剤の 「効く」 方で、しかも抗がん剤の量が 「適量」 であれば、副作用をほとんど出さずに がんを小さくすることも可能でしょう。 しかし、抗がん剤の 「適量」 は、患者さんによって 10倍もの開きがあるともいわれています。 その適量の見極めは 医師の力量 にかかっています。
使い方をひとつ間違えるだけで、死につながる抗がん剤ですが、その使い方は医師によってバラバラで、 何とか使い方を統一しようと、日本癌治療学会などが現在、ガイドラインを作成中の段階です。また、胃がんや食道がんなどの 固形がんに対して、抗がん剤は効果がないという研究もあり、議論を呼んでいます。



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